最高の英語勉強法とはなにか?
「確実に英語を身に付けることができる勉強法!誰もができるだけ簡単に」
そしてそれは、
「絵本から楽しくはじめるリスニングと多読!」
これが僕の主張です。
まず日本には英語が確実に使えるようになるための、
体系的な方法はないと言っても過言ではないでしょう。
英語が使えるとは「読む」「聞く」「話す」「書く」ことができることだと思います。
あなたの中では英語が使えるとは具体的にどんなイメージでしょうか?
僕の中では、
ハリーポッターの原書が読めたり、
字幕なしで映画タイタニックが見れたり、
英語カフェで外人と気兼ねなく話して友達になったり、
メールを書いて海外の人と商談をしたりするイメージです。
ですが上記のようなことができるようには、学校では教わっていません!
百歩譲って「読む」「書く」はできたのかもしれません。
しかし「聞く」「話す」はまったくの謎で神秘と魔法の領域です。
ちまたには、英語を勉強するための素材があふれています。
聞き流すだけで聴こえるようになる!だとか、
正しい発音ができるようになる5つのコツ!だとか、
3ヵ月でネイティブとペラペラに話せるようになるレッスン!だとか、
これはいま適当に考えた文章ですが、見たような覚えがあると思います。
しかし実際に使えるようになったという、客観的なデータが中々見当たりません!
なにをどのようにどんな順番で勉強したら、
英語を本当に使えるようになるのかが分からないのです。
あげくの果てには、TOEICで800点を取ったとしても、
ネイティブと日常会話をしたり、
字幕なしで映画を見ることはできないと続きます。
では実際に英語が使える人はどのようなことをしてきたのか、
「留学をして英語で話をする中で使えるようになった。」
「洋楽やドラマ、映画にはまっているうちに使えるようになった。」
「中学高校大学ときちんと勉強していれば使えるようになる。」
「幼いころから英語を習っていた。」
英語を使うことのできない人には難しすぎるか、実行できなく、
まったく参考にならないのです。
英語に囲まれているような特殊な環境や、
英語の才能がないと使えないのかと思いたくなります。
結論として、英語ができない人にとって従来の勉強法は、
まるで「目隠しをしたまま手探りで山登りをするようなもの」だということです。
自分がいまどこにいるのかも、進んでいる方向が正しいのかも分からないわけですから。
山頂でご来光を拝むことができる人はごく一握りです。
ですがこのまま諦めてしまっていいのでしょうか?
いやよくありません!
英語を使える人と使えない人には、とんでもなく大きな格差があるのですから!
例えば、パソコンのプログラムの世界での最先端は常に英語です。
画期的なプログラム言語を学ぼうとするなら英語が使えなくてはなりません。
英語が使えれば1流のプログラマーになれても、
英語が使えなければ2流のプログラマーです。
アカデミックな学者でも同様です。
最先端の論文は常に英語です。
また参考にできる論文の数も英語が使えるか使えないかでは天と地の差です。
商売の世界でも、ビジネスの共通言語は英語です。
世界を相手にできるのか。できないのかです。
スポーツであっても、世界規模の大会の公式言語は英語です。
選手同士も英語でやり取りしています。
海外旅行にしても、英語が使えれば自由に行けます。
エンターテイメントや書籍、他のもろもろも同様です。
諦めて終わらせてしまうのはもったいなさすぎる!
英語が使えるかどうかで、可能性が、世界が広がるのですから!
そこで僕のような英語が使えない人間には、従来の英語の勉強法ではなく、
新しい英語の勉強法が必要です。
では新しい「英語の勉強法にはなにが必要なのか」ということなのですが、
※誰であっても手順通りに勉強すれば、最終的に必要とする英語のレベルに到達できることです。
実は比較的、僕の望みに近い勉強法がありました。
それが SSS式多読 です。
SSS英語多読研究会さんから引用させていただくと
(引用元 https://www.seg.co.jp/sss/)
中1修了程度の基本的な語彙を知っている人が、ごく簡単なGraded Readers(英語学習者用段階別読み物) やLeveled Readers(英米児童向け学習用段階別絵本)から始めるSSS方式(Start with Simple Stories) で多読を行えば、多くの人が半年~2年の短期間で英語のペーパーバックを辞書無しで楽しめるようになります。 リスニングやシャドウイングを併用することにより、聞く 能力・話す能力も自然に伸ばすことができます。
とあります。
本人にとって、簡単なレベルの英語の本から読みはじめ、
徐々にレベルを上げていくとこで難しいものも読めるようになっていくとのことです。
そして300万語ほど読めばどんな本でも読み解いていく下地ができるそうです。
本当にそんなことがあるのか?
単に英語の本を読書していくだけで英語力がつくだなんて。
当然の疑問ですよね。
そこで調べてみると、先進的な中学校や高校ではすでに取り入れられていました。
また普通の図書館でも英語多読コーナーが設置されるようになったり、
子どもの英語教育でも絵本での多読が取り入れられたりしていました。
多読を調べてる中でどのようなものがあったかと言うと、
テレビ番組の 「世界一受けたい授業」 の中で、
西大和学園が創立からわずか29年にして東大・京大合格者ランキング第3位に入ったのですが、学力向上のもっとも大きな要因は「英語の多読」だそうです。
パッと映された授業の時間割に「国語」「化学」「多読」「英語」と並んでいるのですが、「多読」がひとつの科目扱いでした。
それだけ重要視されてるってことですね。
夏目漱石は英語教師でもあったのですが、現代読書法の中で
「英語を修むる青年はある程度まで修めたら辞書を引かないで無茶苦茶に英書を沢山読むがよい、少し解らない節があって其処は飛ばして読んでいってもドシドシと読書していくと終いには解るようになる、又前後の関係でも了解せられる。」
と言っていたそうです。
第二言語習得つまり外国語を身に付けるための勉強はどのようにしたらいいのか
の研究によると、なによりまず大量のインプットが必要であるとあります。
「大量に読む」こと「大量に聞く」ことですね。
余談ですが、従来の学校教育では中学高校と自習で計5万~10万語ほど
読んでいるそうですが、これは文庫1冊の量にすぎません。
ハリーポッター1冊分です。
文庫1冊の量を6年間かけて読んで、
英語が使るようになるのだったらそれは奇跡ですよね。
「多読」は実績もあり、理に適っていると言えます。
そこで大学を卒業して以来12年間、
英語とはまったくかかわりがなかったとはいえ、
絵本は流石にやらなくてもいいだろうと思い、
僕はまず Graded Readers (英語学習者用段階別読み物) の
一番簡単なレベルのものを、何冊か図書館で借りてきて読んでみました。
これは行ける!そういった感触がありました。
確かに文脈から単語も推測できるし、読んでいるうちに英語を読むのがどんどん楽になったからです。
問題が起きたのがここからです。
僕の目的には外人と話したり、字幕なしで映画を見たいということがあります。
そのためにはリスニングができないといけません。
「じゃあ Graded Readers の CD を聞いてみるか」
「・・・分からない」
リアルで中学生でも読める単語ばかりで書かれた文章を聞いても、
分からないのです!
まだ難しすぎる。何が難しいのか?
心当たりがありそうな問題を、ひとつひとつ洗い出していくしかない。
その問題を検討していくと、
・英語の音にどのような音があるのかわかっていない。
・英語になじみがないので文章を聞いてもイメージがわかない。
・CDの話すスピードが早すぎて、少しでも考え込むとおいて行かれる。
ということでした。
その解決方法は、
・英語の音に関しては、 →
「英語耳 発音ができるとリスニングができる 」の CDを100回、回すこと。
「CD付 英語喉 50のメソッド 」で、英語がのどの響きや、
音の高さを大切にしていると知ったこと。
・文章を聞いてもイメージがわかない。→
さらに簡単な本を使う。すなわち絵本で絵を見れば簡単にイメージできる。
・CDの話すスピードが速すぎる。 →
絵本の朗読はスピードがゆっくりしていて、
一文一文の間にしっかり間を取ってくれるので、理解する余裕がある。
というようにしました。
現在、120冊ほど絵本を読み、CDを聞いたところですが、
(図書館やネットの読み放題サービスを利用してます!便利すぎて凄すぎる。)
リスニングもリーディングと同じように、
本人にとって少し簡単なものを大量に聞いてじょじょにレベルを上げることで聞きとれるようになります。
そして何より1冊を読み通した聞き通したという実感があります。
これが実に楽しいんです。
SSS式多読法は実績も出してきていて、とても優れた方法です。
この方法に従って本を読んでいくことで、どんな本でも読めるようになると思います。
しかしリスニングに関してはまだそれほどデータがあるわけではないようです。
世の中にはリスニングに悩んでいる方が大勢いると思います。
僕もその一人でした。
方針を決めたことでリスニングにも光が見えてきたように思います。
そしてリスニング初心者は、
特に絵本からはじめる方がいいことを強調しておきたいと思います。
それがつまり
「絵本から楽しくはじめるリスニングと多読!」
なのです。
気になる点や課題、
リスニング初級者から抜け出した後、どのように勉強すればいいのか、
また「話す」「書く」についてどのように勉強すればいいのかはまだ模索中です。
多読を取り入れた幼児教育では絵本のリーディングとリスニングが同時進行しているか、もしくはリスニングが先行している形に見えるのですが、
多読を取り入れた中学生より上の年齢向けの、英語教室ではリスニングをどのようにあつかっているのか?
絵本の英語を聞きつづけさせたりしたら、やめてしまいそう笑
適切な教材があるのかどうか?
正直、今のところ僕は学校教育の名残があるのでリーディングの方が進みが早く、
リーディングの難易度に合わせるとリスニングの方は理解が及ばない、
この辺りをどうすればいいのか。
ひたすら聞きつづければ追いつくのか?
まずはひたすら聞きつづけることで検証したい。
10月3日追記
豊田高専さんで長期継続多読授業を実践した結果、
朗読CDを聴きながらテキストを読む、
または朗読にあわせて音読することが有効だそうです。
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